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神奈川県
牧野 義之
チョイス自治体職員大賞
新型コロナウイルス迅速検出法の開発及びパッケージ化
神奈川県は、理化学研究所との5年前からの共同研究を発展させ、今年2月にSmartAmp法による新型コロナウイルスの迅速検出法を開発した。さらに、ふるさとチョイス寄付等を活用した実証研究を踏まえ、7月には検出の全工程の簡易パッケージ化(24検体1時間以内)を実現し、現在も社会実装活動を展開強化中。
30年以上に渡り科学技術イノベーションに取り組む神奈川県が、5年前から外来感染症対策(デング、ジカウイルス)に着眼して、地方衛生研究所や理化学研究所及び理研発ベンチャー(株)ダナフォーム等との産学公異分野融合共同研究を県職員が立案した。迫りくる外来感染症の危機感の潜在ニーズを明確にとらえ、国では立案困難な異分野融合プロジェクトを現場の自治体職員が具体化したもので、プロジェクト開始時には、横浜市長浜の検疫所の歴史施設視察から始まり、明治時代から抱える日本の感染症対策の課題(地方衛生研究所頼りで医療現場での感染症対策が不足)を捉え、令和時代の新型コロナウイルスの国難にも立ち向かっている。現在、知事以下県職員一同もSmartAmp法の社会実装活動を展開し、病院や日本サッカー協会等へも導入推進中。