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三重県 志摩市
JA伊勢
チョイス事業者大賞
「幻の鵜方紅茶」復活への挑戦
鵜方紅茶は、明治から昭和初期にかけて盛んに生産されており、全国的な博覧会において輝かしい成績をおさめ、全国的に有名な紅茶でした。しかし、戦後生産者の高齢化と安価な輸入製品の普及に押され生産が途絶えいきました。そんな幻の鵜方紅茶をもう一度復活し地域を活性化しようとJAが立ち上がりました。
平成29年に、鵜方紅茶の歴史的な背景や過去の高い評価に着目したJA伊勢が地域の活性化を図るために鵜方紅茶を復活させようと、鵜方地区にわずかに残存していた紅茶用の品種「はつもみじ」と「べにほまれ」を生産している生産者らとともに試験製造をスタート。第7回紅茶フェスティバルin尾張旭の国産紅茶グランプリ2018のチャレンジ部門において金賞を受賞しました。 新たな生産者も増え、4年目を迎えた鵜方紅茶ですが、今年は、6月下旬に2番茶の新芽を摘み取り、翌日にはJA阿児茶加工場で紅茶の製造を行いました。紅茶の製造の主な工程である「萎凋(いちょう)」では、この地方ならではの、干し芋「きんこ」を干すセイロを応用しています。地域の取組を知ってほしい、地域茶業の活性化したい、地域に還元できる取組をしたいという思いで、お礼の品としてPRしています。