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岩手県 花巻市
観光協会
チョイス事業者大賞
IT時代を生き抜くために
地元観光協会による個人農家、新規若手農家、新規事業者にECサイトの利便さやノウハウをふるさと納税の仕組みから学んでもらい、自社運営に役立てる。
コロナウィルスの蔓延よりも前から、ITの利便性、ECサイト需要などは謳われてきた。しかしながら、地方の田舎都市において、「今を食っていくことだけで精一杯」、「やり方が分からない」、「人員がいない」といった事業者は多く、特にも個人農家や若手農家ではそもそも人員がいないケースも多く、導入が進まない現状があった。地元観光協会ではそういった事業者を積極的に訪問し、ふるさと納税の返礼品出品を働きかけた。ふるさと納税を通じてECサイトの傾向や受発注・請求の流れなどを教え、まずは「販路」としての有用性を確立することに尽力した。結果として今までほとんどを農協に卸してきた農作物をほぼふるさと納税で完売することができた。しかも天候や生産量に左右され、卸値が変わる状況ではなく、自社の適正価格で。今後はECサイトを「販路」としての活用から、「寄付者（購買者）」とどのようにつながっていくのかという活動に展開していきたい。