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未来につながるまちづくり部門

保育士を支える街に

岩手県花巻市

保育士を支える街に

岩手県花巻市は待機児童の解消に積極的に取り組んでいる自治体です。
背景にあるのは、平成29年に最大96人の待機児童が発生。子どもを預けることができない親御さんは、当然働くこともできず、入所できるのを待つか、遠方の保育園に預けるなど、働きづらい環境ができていたことです。このような状況をいち早く打破するために、考えられるのは保育施設の創設や増設だと思います。しかし、忘れられがちなもう1つの問題は保育施設の運営を支える「保育士」が足りないことです。
花巻市では、保育施設の創設などハード面の充実に取り組むだけでなく、新しく建てた保育施設を運営するために欠かせない「保育士」の皆さまへの支援も同時に開始しました。保育士への家賃補助、奨学金の返済支援、再就職の支援などを行うことで、保育士の働きやすい環境づくりだけでなく、報道等でも話題となったことのある保育士の処遇の改善に努めました。結果として、再就職支援制度開始した平成29年7月から令和3年6月末までの4年間で制度を活用し就職した保育士が90人と成果が出ており、令和2年4月~6月は平成27年6月以来5年振りに待機児童が0人となり、令和3年4月~7月現在も待機児童が0人となっております。これらの事業には、保育士への支援が始まって以来、ずっとふるさと納税により集まった寄附金を活用しております。今までも、これからも、子育てのしやすい街を目指し、保育士を支える街であり続けたいと思います。 

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