AWARD 2021

エントリー

未来につながるまちづくり部門

全国初!自動運転バス定常運行「誰もが生活の足に困らない町」へ

茨城県境町

全国初!自動運転バス定常運行「誰もが生活の足に困らない町」へ

利根川と江戸川の分岐点に位置する境町は、江戸時代に日光東街道の宿場町、利根川河岸の人・ 物の交流拠点として栄えました。しかし、境町には「鉄道駅」がありません。路線バスの本数も少なく、循環バスもない、公共交通が弱いことから、近年は人口減少と高齢化が進んでいます。高齢者が免許返納したくてもできない大変厳しい環境のため、「バス」を中心とした公共交通の充実が当町の大きな課題でした。また、バス運転手の担い手が今後不足していくことが想定されることから、サスティナブルな公共交通網を形成するためには、「自動運転」の技術を活用することが不可欠でした。
2020年11月、全国初となる自動運転バスの定常運行を開始しました。世界で自動運転バス「アルマ」は、約200台走っています。その中でも境町の走行距離は、世界で1番です。境町の走行データが活用され、自動運転バスの新しいコースを作る際の手続きが簡略化するなど、様々な規制緩和にも繋がっています。2021年7月までに3000人超の方に利用いただいています。町民の皆様、特に高齢者の方から、「これで安心して免許が返納できる」「自動運転バスで明るい未来が見える」などの前向きな意見を多数いただきました。子育て支援施設の利用者など、定期的に利用する町民も増加しています。店先等へのバス停設置など、沿線住民も積極的に事業に協力していただいています。
今後も、町民が安心して住み続けられる、「誰もが生活の足に困らない町」を目指していきます。ぜひ境町の自動運転バスに乗りに来てください!

エントリー一覧に戻る