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チョイス自治体職員部門
北海道音威子府村
線路の石を、缶詰に!?北海道で一番小さな村の話題づくり
職員
横山 貴志
人口700人弱、北海道で1番小さな村「音威子府(おといねっぷ)村」。村の職員は、限られた予算や人手の中でいかに村を魅力的に出来るかを日々考え、業務としてだけではなく、プライベートな時間にも仲間とともにさまざまなアイディアを具体化する活動をしています。
北海道各地で存廃が議論されている「鉄道」。音威子府村には、北海道を縦断するJR宗谷本線が走っていて、かつては天北線という鉄路の分岐点であり、鉄道の街として発展してきた歴史があります。村の歴史である「鉄道」を活かし、2021年度から村で維持しているJR無人駅3駅を存続するために、廃止路線の“線路の石”を缶詰にした返礼品を生み出しました。
村への1万円の寄付で、石しか入っていない缶詰が1個。そんな返礼品でも、村の年間寄付額の1割近くにものぼり、まさにこれまでの常識に「一石を投じる」形となりました。
ふるさと納税を通じて村の財源確保を目指すだけではなく、より多くの皆さまに「音威子府村」のことを知ってもらい、さらには村の応援団になってもらえるかが、北海道で一番小さな村にとっては最重要であると考えています。地域住民や事業者の皆さまに還元していくことはもちろんですが、人口が少ないミニ村だからこそ、地域外のより多くの皆さまから応援して頂けるよう、引き続き取り組みを重ねていきます。
審査員のコメント
株式会社ホルグ
加藤 年紀代表取締役
物理的にはただの石。そこにストーリーを紐づけることで返礼品として成り立たせたことが素晴らしいです。「うちには何もない」と嘆く自治体もあると思いますが、全ての自治体に可能性があることを証明したと思います。