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和菓子で発信「11ぴきのねこ」の魅力~老舗菓子店の挑戦~

青森県三戸町

和菓子で発信「11ぴきのねこ」の魅力~老舗菓子店の挑戦~

三戸町では、寄附金の使い道のひとつとして「11ぴきのねこのまちづくり」を掲げ、11ぴきのねこの聖地を目指し、ファンや寄附者目線に立った事業展開を進めております。この「11ぴきのねこのまちづくり」に共感し、オリジナル商品を開発してくださったのが創業170年の老舗【松宗菓子店】です。

きっかけは数年前、店主の松尾宗橘(まつおそうきつ)さんを講師に迎え開催された和菓子作り講習会で、練り切りあんで「11ぴきのねこ」を作ったところ参加者に大好評でした。しかし、作れるのは店主宗橘さんだけであったことや、人手不足から商品化は見送られていました。

令和2年、新型コロナウイルス感染拡大による影響でお店への注文が激減。でも、逆に、時間にゆとりができたことで、お店でお菓子職人として一緒に働く息子さんに練り切りの作り方を伝授することにしました。愛くるしい「11ぴきのねこ」の顔の練りきりづくりに親子でチャレンジする始まりでもありました。「青い色の濃淡と、ようかんで描く表情が特に難しい」と宗橘さん。試行錯誤を重ね2人体制で作ることが可能となり、遂に【和菓子「11ぴきのねこたち」】が商品化できました!

現在は店頭販売のほか、全国からの「欲しい」という熱い要望に応えるため、ふるさと納税のお礼品として、毎月11セット限定で受付していますが、受付開始日のうちに申込みがいっぱいになるほど人気のお礼品となっています。「まちを元気にしたい」という店主の日頃の想いが、ふるさと納税返礼品をという形で、同店と全国の寄附者を結ぶことにつながったのです。

松宗菓子店の挑戦は、町内事業者の新商品の開発やアイデアの創出に結び付いており、まちを元気にする刺激となっています。

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