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未来につながるまちづくり部門
奈良県桜井市
「生理の貧困をなくしたい!」たまつえgirlsによる桜プロジェクト
職員
卜部 千章
経済的な理由などから生理用品を入手できない女性たちの「生理の貧困」をなくそうと、桜井市の県立奈良情報商業・商業高校の生徒が、販売実習などで得た収益で生理用品を購入し、無料配布する活動「桜プロジェクト」を行っています。
「桜プロジェクト」は、部活動として経済の仕組みを学ぶ校内の模擬株式会社「たまつえ」の活動を担う女子生徒で作る「たまつえgirls」が中心となって始動しました。「生理の貧困」が社会問題化していることをニュースなどで知ったのがきっかけです。学校や地域のために何ができるかを部局内で話し合い、まずは校内の女子トイレに無償で生理用品を置いてみたところ好評を得たため、「次は地域の人に」と方法を模索。桜井市との連携で市在住者や市内の学校に通う女性に生理用品を無償配布することになりました。
「この取り組みが単発で終わるのではなく、長く続いてほしい。必要とする多くの人に届いてほしい」。生徒たちの想いを桜井市として応援するため、同校が開発した商品をふるさと納税の返礼品にすることで活動をバックアップしています。生理の貧困は社会問題化しているが、声に出しづらい難しい問題。チャレンジしている高校生を全面的に応援していきます。