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未来につながるまちづくり部門
奈良県田原本町
「おそなえ・おさがり・おすそわけ」で共助社会の創出へ
職員
谷口 陽平
田原本町は、「子どもの貧困」問題に取り組まれている認定NPO法人おてらおやつクラブと連携し、「おそなえ・おさがり・おすそわけ」という地域社会の慣習を起点に、ひとり親・子どもの貧困問題の解消を目指します。
寡婦控除の税制改正もあり、従来支援が届きにくかった婚姻歴のないひとり親への支援も時代の変化とともに見直されています。また、コロナ禍の影響も相まって経済的・精神的に困窮されている、ひとり親家庭への支援が急務の課題となりました。そんな中、町内の安養寺を本拠地とする「おてらおやつクラブ」が奈良県内で2件目の「認定NPO法人」として認証されたことから、同法人とひとり親家庭の支援に関する協定を締結、ともに活動することとなりました。
本プロジェクトをきっかけに、行政と地域とが一体となり、子どもの貧困問題に対して地域が寄り添う体制を整え、「子育てしやすい未来」、「住み続けたい未来」、「安心して暮らせる未来」の3つの未来の実現に向け、全力で取り組んでまいります。
現在、この活動の趣旨に賛同する地元企業や支援団体も増え、また、地域メディアによる情報拡散も相まって、地域内での共助の仕組みが循環し始めています。例えば、地元の歯ブラシメーカー様が困窮家庭の口腔ケアを心配され、歯ブラシをお供え、おすそわけに同梱するなどの広がりが生まれています。