AWARD 2021

エントリー

チョイス事業者部門

子どもたちに「木の温もり」を

宮崎県日向市

子どもたちに「木の温もり」を

宮崎県日向市財光寺の住宅街の一角に、木製おもちゃを作る小さな工房があります。そこでは「木の温もり」を伝えようと、オリジナルのおもちゃを作成し、地域の子どもたちの手に届けている事業者さんがいます。今ではふるさと納税を通して、全国各地へ「木の温もり」を伝えています。
定年後、サラリーマン時代に抱いていた「木で何かをつくりたい」という夢に向けて「おもちゃコンサルタント」の資格を取得する際、訪れた東京おもちゃ美術館で見た世界のおもちゃに感動し、木を材料に真似て製作したところ、知人の保育園の園児が大喜びしたことが活動のきっかけとなったそうです。自宅の倉庫にあるおもちゃの種類は約200種類。現在作っているバランス積み木「新・海物語」は、2017年から日向市ふるさと納税の返礼品に登録されており、多くの方の手に渡っています。
真志喜さんが子どもの頃は、近くの野山が遊び場であり、日常的に「木」が遊び相手だったそうです。今の子どもたちはそういった環境もなく、そういった経験もできないので、せめておもちゃで「木の温もり」を伝え、木に興味をもってもらい、おもちゃをきっかけに木に関わる仕事に就いてもらいたい。そのような想いで、体が動く限りは木のおもちゃ作りをしていきたいと語っていました。
「子どもから高齢者までたくさんの人に楽しんでほしい」と寄贈し、いきいきサロンや認知症カフェなどでも活用されています。地域の方々にも大人気のおもちゃです。

エントリー一覧に戻る