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未来につながるまちづくり部門
宮崎県都農町
これからの100年に向けて持続可能な地域づくり
職員
徳永 幸生
全国には1700を超える自治体があり、約1/3が1万人未満の自治体です。この都農町も人口約1万人の小さな町であります。2020年に町制施行100周年を迎え、これからの100年に向けて持続可能な地域づくりのため、ふるさと納税を活用し「一般財団法人つの未来まちづくり推進機構」(以下、つの財団という)を2019年4月に設立しました。ここでは、「医療」「産業振興」「教育・人材育成」を軸に町のグランドデザインを描き、自立・自走のシステムづくりを目指しています。
現在、都農町が直面している課題は様々ありますが、その中の一つに、人口減少と少子高齢化があります。2021年3月には町内唯一の高校が閉校となり、更なる若者の町外流出が予想されます。また、深刻な人手不足に加え、コロナウィルスの影響による高齢者の孤独化や教育格差も懸念されています。そこで、これらを解決する町の施策『デジタル推進事業“デジタル・フレンドリー”』をつの財団が委託を受けスタートしました。
町内全域のインターネット環境(光回線網)を整備、全ての高齢者のみで構成する世帯と子育て世帯にタブレットを配布しました。独自のポータルサイトを開設して、町民と行政の双方向型情報共有や教育環境の格差解消を目指しています。また、地域の若者世代による高齢者世帯への訪問・説明・交流というアフターケアの充実も目指しています。これにより、全国平均10%程度といわれるコミュニケーション率(自治体の情報がどれだけ住民に届いているかの割合)を50%にまで押し上げる計画です。