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チョイス事業者部門

当たり前にあった食の文化を未来へ繋いでいきたい

鹿児島県枕崎市

当たり前にあった食の文化を未来へ繋いでいきたい

日本一のかつお節生産量を誇る枕崎市。年間約1.2万トンを生産しています。削り節パックや粉末タイプなど、多彩な商品がそろいますが、やはり“削りたて”の風味は何といっても格別。それを味わっていただくために「鰹節削り器」をあらたに開発した2つの事業者を繋ぐ物語です。
昭和3年の創業以来、かつお節製造を担う株式会社マルモで、売上が伸び悩み幾度も廃版の危機にさらされていた「鰹節削り器」。でも「鰹節屋だからこそ、削りたての味を伝えていかなくては」との思いから、ふるさと納税への出品を機に、「枕崎産」にこだわった鰹節削り器を開発することに。そしてその思いを汲んだのが、枕崎市内で社寺工芸等を製作する「山神益郎工房」です。
木箱部分に最高級の国産ケヤキを採用。2~3年しっかり乾燥させることで“くるい”を抑え、軽くて堅くキズがつきにくいとか。この厳選された材木を使い、宮大工の確かな技術をもって、美しくも実用性の高い逸品が完成いたしました。
数十年前まで、枕崎の家庭では当たり前のように、母親が、あるいは子供たちのお手伝いとして、「かつお節削り」という朝の日課がありました。タンパク質をはじめカルシムや必須アミノ酸など栄養の宝庫であるかつお節。連綿と続いてきた伝統の味、食文化を、一人でも多くの方に、そして未来を担う子供たちに体感していただくのが、私たちの務めであり願いです。

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