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未来につながるまちづくり部門
北海道美瑛町
幻のアスパラ「ラスノーブル」苗復活プロジェクト
職員
田野 寛之
アスパラガスの産地である美瑛町。その中でも独自品種「ラスノーブル」は、風が吹くと曲がってしまうほど柔らかく、甘みも強いことから人気の高い逸品です。しかし、ラスノーブルはすでに種子が消失しており、このままでは今後数年で絶滅してしまいます。そんな危機的状況から『幻のアスパラ』と呼ばれています。
美瑛町では、このラスノーブルを存続させるため、町役場とJAびえいが連携して『幻のアスパラ「ラスノーブル」苗復活プロジェクト』を立ち上げました。クローン技術を駆使して現存する株からラスノーブルの苗を再生するという一大プロジェクトです。
本プロジェクトを進めるにあたり、ガバメントクラウドファンディングに挑戦しました。プロジェクトが大規模であったため、GCFプロジェクトでも目標金額を大きく掲げていましたが、90日間の募集で全国の200人近い方から寄附があり、達成率も95％を超えました。この結果は私たちにとって驚きであったとともに大変ありがたく、これほどまでの多くの方にご支援いただいたからには必ず成功させたいと身が引き締まりました。
農業の町である美瑛町にとって、良質な農産物は町の誇りです。ラスノーブルを守ることは、美瑛町の農業を守り、美瑛町の誇りを守ることにつながると私たちは信じています。「幻」ではなく、町を代表する「特産品」へ。ご支援いただいた多くの寄附者の思いを胸に、美瑛町の農業の未来を守るべくプロジェクトを進めていきます。