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谷間(たにあい)の土地で芽吹く、持続可能なまちづくり

大分県杵築市

谷間(たにあい)の土地で芽吹く、持続可能なまちづくり

杵築市は海と山の近いいわゆる「中山間地」ですが、その中でもとりわけコアな場所「筒木(うつろぎ)」にあるひとつの事業者さん、アドバンストメディカルコミュニケーションズ株式会社さん(以下、AMC)を紹介します。
うつろぎは清らかな水源地の下、ミネラル豊富な水を使って、青島みかん、米等を栽培してきました。しかしながら、周辺は人口減少、少子高齢化に伴い、農地は荒れ果て、遊休農地が多くなりました。AMCの社長である山本さんは、ご自身の故郷がこのままではなくなってしまうという思いから、9年前に清らかな水源地と水はけの良い大地に着目し、うつろぎオリーブ園をひっそりと開園しました。
現在までに500本のオリーブを植樹し、1haのえごまを栽培しています。えごまは乾燥、搾油、瓶詰等全ての工程をうつろぎで行い、安心・安全なオメガ3脂肪酸(αリノレン酸)を豊富に含む『えごま油』を製造・販売しています。
えごま油はECサイトが主な販路となっていますが、その中でもふるさと納税による売り上げは多く、「稼げる」ようになったことで遊休農地の提供者が増え、若者での参加者が出てきました。これにより、えごまの栽培面積が増え、生産量も増加しているのです。
作物を育て、加工し、売り、稼ぎ、雇用が生まれる。大分県は杵築市、その谷間(たにあい)のひとつの集落で、持続可能なまちづくりが芽吹きつつあります。

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