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どこにでもいる農家に生まれた第二の人生

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日本一の冬トマトの生産地八代市で、夫婦２人で営む農家で生まれた新たなストーリー。
これまでトマトを作り、直売所や市場へひたすら出荷を続けるどこにでもある農家の日常の中で、ある日『ふるさと納税』という制度に出会いました。
これまで個人販売や、ネット販売などしたこともない中で、市の職員の熱量に押されて始めたのが、ふるさと納税に参加したきっかけ。『うちのトマトでいいのでしょうか、他にもっと美味しいトマトがあります』そんな事を言っていました。
初めて寄付者へトマトを送った時のことは忘れません。出荷した先にお客様がいる。大事に収穫し一人で箱詰めも行い、いい状態でトマトを届けたい。ある日寄付者から電話が入り、クレームだと覚悟したところ「美味しかったから思わず電話しました」と。嬉しくて涙が出ました。
もともと『美味しさで勝負をする』と決め、組合にも属さず頑張ってきたことが、全国の寄付者の方との繋がりを通して、認めてもらえることに自信がつきました。ただ作っていた日々から、どうしたら食べてもらえるのか、どうしたら求められる美味しいトマトを作れるのかを考える充実した毎日に変わっています。
今年2月には我が農園のトマトを使用した高級食パン「よっ！日本一！」が完成。２年前は考えてもみなかったことが起きています。食べてくれる人のことを考えるきっかけをくれたふるさと納税を通して、これからも「美味しい」と食べてもらえるようにトマトに想いを込めて、夫婦二人の挑戦が続きます。