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「与る」「紡ぐ」「繋げる」曽爾村薬草事業の再興

奈良県曽爾村

「与る」「紡ぐ」「繋げる」曽爾村薬草事業の再興

曽爾村が位置する奈良県宇陀地域は古くから薬草で有名な地域です。古事記の時代から受け継がれてきたこの文化を現代風にリメイクしたもの、それが「大和コーラ」です。日本書紀によると宇陀地区は「薬猟(薬草などを摘む古代の習俗)」が行われた場所であると記されています。
東京からふるさと曽爾村に戻ってきた曽爾コーラ発案者の立花弘晶氏。自分が生まれ育った曽爾村で失われつつある伝統文化を再興したいという思いで、大和当帰に関わることになりました。原料供給しかできず事業の継続が危ぶまれていた大和当帰事業には大きな壁がいくつも立ちはだかりました。特にその香りは独特で扱いは非常に難しいものでした。大和当帰をそのままの状態で楽しむにはハードルが高いと思った立花氏はコーラを題材として取り上げました。そしてこれをふるさと納税の返礼品として登録しました。商品だけでなく曽爾村という地域の名前とセットで伝えられると考えたからです。
モノだけではなく地域を感じて楽しんでもらいたいと考えた立花氏は、古代から受け継がれる自然豊かな大地の恵みを「与る(あずかる)」、村の人々の思いや村の未来を「紡ぐ」、曽爾村の歴史を「繋げる」ことをテーマとして掲げて曽爾コーラを作り上げました。
返礼品として登録してから「薬草の地域だったんだね。」というお客様からの言葉をいただくことは非常に励みになったという立花氏。今後もふるさと納税とコーラで、地域と文化を同時に伝え続けたいと考えられています。

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