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未来につながるまちづくり部門

行政と熱い事業者がタッグを組み、地域の未来に少しだけパラダイムシフトを!

宮崎県小林市

行政と熱い事業者がタッグを組み、地域の未来に少しだけパラダイムシフトを!

宮崎県南西部に位置する小林市は人口4万4千人、高齢化率36%は超える小さな町です。人口減少が著しく、基幹産業である農業の担い手不足も大きな課題です。地域としての持続可能性を担保するための取り組みの一つとして、若い世代が農業に魅力を感じるきっかけとなるプロジェクトをふるさと納税を活用して実現しました。
小林市は現在第2期総合戦略を推進しており、その中で生産性の低下や労働力不足など社会経済への課題を解消すべく、「若年層の地元定着の促進」、と「転出者の将来的なUターン促進」などを重視した取り組みを進めています。これらの取り組みにかかる未来に向けての投資としてもふるさと納税でいただいた寄付を活用しています。
今回取り組んだプロジェクト「生産・直売・加工・地域環境保全を含めた、農業・農業者の新たな役割モデルをつくる事業」は、Uターン就農した若手農家が、野菜の作り手として、農業の担い手として、そしてこれからのふるさとの未来を真剣に考える地域人として、地元で描く新しい農家の在り方の自己実現を図る取り組みです。また、若い世代への新たな道しるべとなるべくチャレンジした取り組みでもあり、多くの皆さまに共感いただき実現しました。
良いものを作るという地域に根付く農家の基本的な形に、地域環境も考えつつ、売る、発信する、人が集うという仕組みを取り入れた展開は、地元メディアや国の出先機関の注目も集めています。オープンして間もないですが、若い人や近隣住民が集う場所として動き始めており、今後、中高で行われるキャリア教育でも事例として紹介される予定であり、若者の地元定着意識への変化にも期待が持てます。小さな一歩かもしれませんが、地元では未来に続く大きな一歩です。

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