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チョイス自治体職員部門
大分県杵築市
逆境をチャンスに!ふるさと納税が持つ可能性
自治体職員
松井 博照
大分県杵築市では、日帰りの観光客が多く通過型観光になってしまうという課題がありました。当市唯一のリゾートホテルである住吉浜リゾートパークは障がい者の就労支援事業所としてホテル営業を中心に運営をしてきました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大による宿泊予約のキャンセルが相次いだことで、そのキャンセル総額は一億円以上にのぼり、経営が危機的状況に追い込まれていました。
こうした状況から脱却し、施設の強みである砂浜とオーシャンビューを活かしたキャンプ場の整備に取りかかりました。新型コロナウイルスの被害で先行きが見えない中活路を見出し、動き出したこの取り組みをふるさと納税担当職員として何とか支援できないかと考えていました。
その様な時に、パワーオブチョイスプロジェクトの募集説明会を受けて、これだと思いました。コロナで打撃を受けている地域事業者の支援と通過型観光からの脱却、この二つの問題をふるさと納税の力を借りて一気に解決できると確信が持てました。
その後、事業者と二人三脚で審査資料を作り上げ、見事、事業採択をいただきました。
ふるさと納税にはまちを変える力がある。その力が発揮されるかどうかは寄附者と事業者をつなぐ行政としての立場がとても大きいと感じています。パワーオブチョイスプロジェクトを通じて寄附者と事業者をつなぐ一端を担えたこと、そしてこれからもまちを変える可能性を秘めたふるさと納税という仕事に携われることを誇らしく感じます。