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チョイス事業者部門
福井県あわら市
【農福連携~農と人に向き合った農業~】
あわら農楽ファーム
齋藤 峰雄
農福連携とは「障がい者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいをもって社会参画を実現していく取組」です。
あわら農楽ファームは全国に先駆けて農福連携の活動に取り組んできました。
知的障がい者は真面目です。新鮮で安全な農作物を届けるため、彼らは一つひとつの作業を丁寧に行います。作業指導員は、一人ひとりの適性を把握し、能力を発揮できるよう作業の指導とリスク管理を行い、農作業を通じてスキルと自信を持たせるよう務めています。あわら農楽ファームをステップに一般就労に転職する人もいます。
また、あわら農楽ファームでは「徹底して高品質な農産物や農産加工品を作る」という信念のもと、土づくり、播種、育苗、定植、水管理をはじめ肥培管理、適期刈取、乾燥調製、低温倉庫での保管、発注後の精米など徹底した品質管理に取り組んでいます。
圃場の畦や土手などは、除草剤を散布せず刈払い機で年間4回草を刈り、有機質肥料、減農薬等で環境保全にも取り組んでいます。
さらに、スマート農業を導入しています。パソコンでデーター管理を行い、無人田植機・コンバインを導入し地域の農作業の受託に取り組み、地域農業の担い手不足の解消や、農福連携の取組みとの相乗効果をも生み出します。
農にも人にも徹底的に向き合うことで、必ず美味しい農産物等はできます。農福連携とスマート農業には農業の大きな可能性と地域コミュニティの活性化のヒントが隠されています。