2022 エントリー

チョイス事業者部門

“どうせダメ”から始まったふるさと納税。「持ち帰りゼロ」を目指して

熊本県八代市

“どうせダメ”から始まったふるさと納税。「持ち帰りゼロ」を目指して

生姜の生産量が全国2位の熊本県。その中でも、八代市東陽町は「しょうがの里」と呼ばれています。
東陽地区ふるさと公社がある“道の駅東陽”は、交通の面から決して恵まれているとは言い難い場所にあります。

立地柄、特に夏場はお客様も少なく売れ残りの野菜も多く出ていました。
それに追い討ちをかけたのが新型コロナウイルスで、レストランの名物だった野菜バイキングが中止となり野菜の有効活用ができなくなりました。
生産者の方々が陳列棚から売れ残りそうな野菜を袋に入れて両手に抱え持ち帰る様子を見るのは大変心が痛みました。

そんな中、ふるさと納税を任される事になりました。
全国には沢山の農産物があるため寄付が入るのか半信半疑でしたが、実際にふるさとチョイスに掲載されると申込が殺到しランキングに入るほどでした。
当初は出荷に慣れておらず送ることに必死になってしまい、クレームに繋がることもありました。
今では寄付者様の管理はもちろん、生産者ごとの商品の特性まで考え出荷対応をすることで少しでも喜んでもらえるよう日々取り組んでいます。
お客様や生産者の方々からは、『ふるさと納税は凄かね』『今度こんな商品作るとだけど、ふるさと納税で出してもらえんね』と活気が生まれました。

大切に育てられた農産物を少しでも流通させることで、生産者が夕方手ぶらで帰れるよう「持ち帰りゼロ」を目指しています。
また、ふるさと納税をきっかけに生産者の方々が『もっと沢山良いものを作りたい』『もう少し農業頑張ってみよう』と前向きになってもらえることが目標です。

東陽町の魅力発信のためにこれから職員一同攻めていきたいと思います。

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