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夫婦に届いた1通のお便り

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宮島農園は夫婦だけで営む小さな農園です。
「仲良く楽しく、細く長く続ける」をモットーに、トマトやパプリカを栽培しています。
栽培方法はもちろん、収穫は朝採りにこだわり、機械ではなく１粒１粒手作業で丁寧に箱詰めしています。

返礼品には嬉しいお言葉もあれば反省もあり、試行錯誤しながら「どうすれば顔の見えない寄付者様に喜んでもらえるのか」を考え取り組んでいます。
その甲斐あって、昨年はランキングに入るようになり、夫婦の生活は一変しました。

これまで体験したことのない発注量に追われる日々。
在庫を切らしてはいけないというプレッシャーと、どんなに数が多くてもクオリティを落としてはいけないという責任感から疲労していきました。
全国の寄付者様に笑顔を届けたいと始めたふるさと納税が、違ったものになっていきました。

身体に相談しながら農業を続ける中、1通のお便りが届きました。
それは中学3年生の女の子が書いてくれたものでした。トマトが1番好きだというその子は、味に加えて梱包作業にまで感動して感謝の手紙を書いてくれていました。
私たち夫婦はとてもほっこりとした気持ちになり、それまで感じていた疲れも一瞬で飛んで行きました。

この手紙は「私たちのトマトを食べてもらいたい」という初心を再認識させてくれました。
トマトを箱に詰める時は、選んでくれてありがとうという感謝の想いも込めています。そんな目に見えない心のやり取りがふるさと納税だからこそ伝わると思います。
寄付者様への感謝、そしてこの豊かな土地をもたらしていただいた八代市に少しでも恩返しできるよう、これからも夫婦で頑張っていきたいです。