エントリー
チョイスルーキー部門（担当1年目職員）
宮崎県美郷町
町を挙げて創る地域の魅力
自治体職員
松木 麗音
宮崎県美郷町は宮崎県の山間部に位置する人口約4500人の町である。町には、3本の清流があり町の92％を森林が占める自然豊かな町である。しかし現状では2人に1人が高齢者であり、若者の流出・産業の衰退を辿っている。
そんな現状の中、衰退を止め若者を呼び戻す方法は無いのか。否、美郷町には戦前から地元に愛され親しまれてきた栗がある。栗の特産物を魅力として押し出すプロジェクトが立ち上がった。
美郷町の栗の特産物として、栗おはぎや栗きんとんがある。昔から各家庭で作られ、小さい頃からそれを食べてきた若者たちは、ふるさとの味として今でも覚えている。
栗は足（劣化）が早く収穫した翌日には加工する必要がある。そこで平成12年には町内に加工施設が建てられ、栗餡にすることで栗本来の風味を提供できる体制が作られた。その頃から全国の有名菓子店で利用されるようになったが、1次加工で得られる利益は限られたものであった。
そこで、2次加工を施し高級菓子としてブランド化することで商品価値を高め、美郷町でしか作り出せない味を追求し商品開発に取り組んだ。そんな歴代の生産者や地域の人々が団結して創り上げてきたのが今の美郷町の栗である。
地
域の魅力発信のためにふるさと納税を活用し、地域の更なる飛躍に繋げたい。本町では6次産業化でも「栗での一点突破」が謳われており、栗がこれからも美郷町を創り上げていく。