2022 エントリー

チョイス自治体職員部門

補助制度をチャンスに!経験値を事業者へ還元する取り組み

愛知県碧南市

補助制度をチャンスに!経験値を事業者へ還元する取り組み

本市は2014年にふるさと納税に本格参入し、返礼品数は900品を超えました。しかし一部の事業者では返礼品数が飽和状態を迎える危機感や横展開のやり方がわからないという悩みがありました。

そんな中、昨年度より新規返礼品の開発を支援する補助制度ができたことで自分はチャンスだと感じました。ふるさと納税はいまやとてつもない成長市場であり、多極化が進んでいます。

本市では書類発送業務などは外部委託し、事業者の掘り起こしなどは市職員で担当しています。事業者が気づいていない返礼品の強みやよさを引き出したりすることで理解も深まり、「こうすればいいのに」というもどかしさを感じることがあります。しかし数年で異動する私たちの思いが熱量をもって引き継がれるのは難しく、簡単に表現できるものでもありません。

だからこそ、本制度を使って新返礼品の開発現場に密に携わることで、ふるさと納税ひいてはECの経験や知識を事業者に還元できるのではないかと考えました。事業者同士の共同開発を支援するメニューもあり、横のつながりを構築することで市内で少しずつでも循環していくのではないかと期待もあります。

特に印象深いのは農家が作ったジェラートで市内産の砂糖、味醂、農産物を使用しています。横展開したいとの声を受け、3社に声掛けしました。写真やデザイン、配布物などにも予算を投じ、より付加価値をつけてもらいました。そういった部分に対する事業者の感覚にはまだまだ不十分なところもあるので、こちらから意見を出したこともあります。
制度に想いをのせて、これからも引き続き取り組んでいきたいです。

エントリー一覧に戻る