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未来につながるまちづくり部門
高知県高知市
こどもが主体のまちづくり!こうちこどもファンド~こどもから大人、大人から地域がつながる~
自治体職員
石村 紗也香
こうちこどもファンドは、子どもたちがアイデアを考え、実践するまちづくり活動を助成し、子どもたちの視点を高知のまちづくりに活かしていくとともに、将来のまちづくりに関わっていってもらいたいと思い、平成24年度から実施しています。
助成を希望するまちづくり活動は、公開審査会で子どもたち自身がプレゼンテーションを行い、その審査もまた、小学生から高校生までの「こども審査員」が行うという、すべてに子どもの視点が取り込まれていることが大きな特徴です。
高知市は、山・海・川など豊かな自然に囲まれ、郊外の中山間地帯から中心市街地まで、自動車で30分圏内で生活に必要な諸機能がそろうコンパクトシティであり、さらに、南海トラフ大地震による大きな被害が想定されている防災都市でもあります。
そういった地域性を活かして、こうちこどもファンドでは、この10年間で、延べ78件、約900名の子どもたちにより、防災、環境活動、地域食材を活かしたレシピづくり、農作業など、様々な活動が行われています。また、子どもたちの活動に協力する周りの大人たちにも、まちづくりに対する意識が芽生え、子どもたちの活動が地域全体に広がっていく様子も見られています。
助成金の原資は、概ね、個人や企業からの寄附金やCFで賄われておりますが、この10年間で助成額を上回る寄附金をいただくなど、活動継続に向けた土台作りが整ってきた感があります。今後も多くの方に本制度を知っていただき、子どもたちの活動を支援し続けていきたいと考えております。