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未来につながるまちづくり部門
三重県尾鷲市
課題先進市だから考えなイカん!持続可能なふるさと納税の活用方法!
自治体職員
西村 美克
尾鷲市は海・山の豊かな自然環境に支えられ、古くから漁業・林業で栄えてきました。しかしながら、尾鷲市は現在「課題先進市」と呼ばれ、人口減少に伴い少子高齢化の進展も著しく。持続可能な地域社会の形成に向けた方策が求められています。
そこで尾鷲市はサスティナブルな社会の実現として、全国から本市の約2倍の人口にあたる寄附者様から頂いた、ふるさと納税応援寄付金の一部を活用させていただき、自然との共生のための教育およびSDGSに向けての取組として「尾鷲ヒノキ製アオリイカ産卵床事業」を平成22年度より継続して行っております。
この事業は尾鷲ヒノキの間伐材でアオリイカの産卵床を制作し、市内漁業協同組合やダイビングショップを通じて海域への産卵床の沈設を行い、アオリイカの資源の増大と間伐材の有効利用を推進します。
また市内小学校児童を対象とした「尾鷲ヒノキ製アオリイカ産卵床体験教室」を開催し間伐材による産卵床の製作体験、学習体験を通じて、森林整備や水産資源の保護などの理解を深め、また地域の基幹産業である林業・水産業への関心を高めてもらうなど、魚のまち・木のまち・おわせの後継者の育成に繋がる地域学を行い、森林環境の整備作り育てる漁業を展開しています。
「尾鷲ヒノキ製アオリイカ産卵床体験教室」に参加する未来の宝である、尾鷲の子供たちの目を見てください!
全国から応援して頂いたふるさと納税は、尾鷲市の課題を解決したり、新たなチャレンジをしたり、その活用次第でこの地域の未来を変える可能性を持つ制度です、尾鷲市においてもふるさと納税により変化の芽が着実に出てきています。