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未来につながるまちづくり部門
愛知県豊根村
「とよねチョウザメ」産地化へ向けたチャレンジ!
自治体職員
原田 健史
愛知のてっぺんに位置する豊根村は、人口千人ほどの小さな村で少子高齢化の波が押し寄せています。
2012年に1人の村民が始めたチョウザメ養殖は、村と地域が連携しながら試行錯誤を重ね、10年後の2022年春に、念願の「キャビア」が誕生しました。
この間、国や県の補助金を活用し、養殖・加工施設のハード整備を行うとともに、大学との連携して養殖技術の改善や高度化などを図り、豊富な水資源を活用した淡水魚養殖を推進してきました。
また、養殖参画者を拡大するため、村外から新たな移住者も加わりチョウザメやアマゴの養殖に取り組んでいます。
一方、村内の飲食店や旅館では、チョウザメの魚肉を利用した料理を提供したり、キャビアのウロコから作ったストラップやピアスなどの販売を行ったりして、地域全体がチョウザメをきっかけに盛り上がりをみせています。
そして、今年の春に生産された初採れキャビアは「ロイヤルキャビア」として、数量限定によりふるさと納税で取り扱い、村の財源確保に繋げています。
村では、平成26年から「目指せ、観光交流人口100万人!」を合言葉に、小さな村を次世代に繋げていくためにさまざまな取り組みを行なっています。
この「チョウザメ」の取り組みを、まち・ひと・しごとの好循環に繋げ、目標に向かって地域一丸となってこれからも進んでいきます。