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未来につながるまちづくり部門
大阪府泉佐野市
人と地方と企業を繋ぐ地方創生の取組み「#ふるさと納税3.0」
自治体職員
鈴木 涼佑
〇「三方よし」のプロジェクトスキーム
泉佐野市内で「新たな地場産品」を製造・加工・開発する事業者を募り、事業者の提案するプロジェクト単位で「ふるさと納税型のクラウドファンディング(以下:CF)」を実施します。CFにより寄附金総額目標を達成したプロジェクトの事業者に対し、寄附金総額の40%を補助金として、さらには30%を未来の返礼品代として計70%を支援する補助金施策です。
自治体は事業者に対し、「補助金による事業支援」を提供し、事業者は寄附者に対し、「新たな地場産品」を提供し、寄附者は自治体に対し、「寄附」という形で「資金提供」をします。参加する事業者、寄附者、自治体それぞれが「三方よし」となる取組みです。
この取組みの結果、令和2,3年の2年間で、合計22件のプロジェクトが成立し、26.5億円以上の寄附額が集まり、地域で新たな事業が創出・開始されることで、雇用創出や産業振興等に繋がっています。
〇取組みの特徴
~どの地域、どの自治体でも。水平展開可能な地域活性化のモデルを。~
また施策は寄附収入で補助金の原資を賄う仕組みである為、自治体の規模や体力、地域特性にも左右されない仕組みであり、どの地域・自治体でも実施が可能です。
この取組みが全国に広がれば、「地方衰退」に対抗できる打開策の一つとなりえるのではないかと考えています。
本市は、ふるさと納税を通じて多くの皆様からご支援を頂き、財政破綻寸前の窮地を救って頂きました。その恩返しとして新しい施策にチャレンジし、成功モデルを創り、それを広めていくことで、市場全体の発展に貢献していく所存です。