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香川県三木町
みんなでふるさとの農村を守りたい!小蓑地区の挑戦
山南営農組合
阿部 泰人
香川県三木町の南端、徳島県との県境の山間部に位置する小蓑地区。人口100人ほどの、少子高齢化と人口減少に悩むこの小蓑地区で「みんなでふるさとの農村を守ろう」と地元の人々が立ち上げたのが「山南営農組合」です。
2004年に設立した「山南営農組合」は、きれいな水と寒暖差の大きい気候を生かした農作物の栽培や、今まで有害鳥獣として駆除されるだけだったイノシシを食肉に加工するなど、地域の魅力ある特産品をふるさと納税を通じて発信してきました。
また、現在では、ふるさと納税制度を活用して地域の特産品をPRするだけでなく、ふるさと納税を通じて関係した方に実際に地域に遊びに来てもらい、地域住民と交流してもらうため、昔ながらの農家の暮らしを体験できる農家民宿の運営や、地元でとれた食材を使った農村レストランの運営、農業体験などのグリーンツーリズムイベントの開催など、様々な取組を行っており、それらの活動が地域住民の生きがいにつながっています。
また、若い世代にも小蓑地区の魅力を知ってもらうため、地元の高校生や大学生と連携して新商品の開発や、農産物加工場兼農村カフェの運営など、新たな取組も始めました。
非農家も含めた50戸で設立した山南営農組合は、現在では地区内外の60人が所属し、会員それぞれの持つスキルを活かしています。
これらの様々な事業を通して、小蓑地区、ひいては三木町全体の活性化につなげたいと考えています。