チョイス事業者部門
富山県滑川市
ホタルイカ漁師が作る「ほたるいか米」を全国へ
株式会社西部営農
村上 康憲
1950年代ホタルイカが大量に獲れた頃、ホタルイカを肥料として田んぼに撒き他にはないおいしい米作りをしていました。その味をもう一度という思いから、ボイルに向かないオスを中心に肥料にして「ほたるいか米」を栽培しています。
滑川市西部の沿岸部は市街化区域であり、小さな田んぼで高齢者と農業機械を持たない人ばかりで農業が縮小し環境が悪化していました。何とかして田んぼを作っていかなければ草ぼうぼうの地域になってしまいます。昔からお米の美味しい場所として知れ渡っており、この機に「ほたるいか米」としてお米を作り、地元の皆さんに喜んでもらおうと農業を始めました。
2016年に県からエコファーマー認定を頂き、翌年からはホタルイカ漁師の若者達が米作りに協力し経営にも加わりました。地域農業と環境保全に貢献すると共に、お米の販売で活路を見出そうと取組みました。漁師達の声もあり、新店舗開店先や農産物直売店など次々と取引先を開拓しています。また、ブランドを強化する為『ほたるいか米』として商標登録を取得しました。そういった活動の影響からか、同市の返礼品提供事業者「とと屋」さんから鱒寿司のシャリにとのオファーもあり、ご採用頂いております。
今後も「ほたるいか米」と身近なホタルイカなど農水産物とコラボした商品開発や、イベント参加など、ホタルイカ漁師が作る「ほたるいか米」をキャッチフレーズに販売拡大を図って行きます。