チョイスルーキー部門
北海道鶴居村
むらが映し出す特産品~酪農村の"むらづくり"~
自治体職員
米川 快斗
ひがし北海道に位置する鶴居村は、村名の由来ともなる特別天然記念物タンチョウが生息する他、多様な生態系を維持する日本最大の湿地 「釧路湿原国立公園」を有する自然環境豊かな村です。
人口約2,500人に対し、牛の数は約14,000頭と人よりも牛の数の方が多い酪農村でもあります。令和2年4月より村職員として農政係に配属された頃、新型コロナウイルスの影響による全国的な牛乳・乳製品の需用低迷や市場価格の下落、飼料価格の高騰など酪農情勢は厳しい方向に向かっていきました。そんな中、必死に基幹産業を守る酪農家の姿を目の当たりにし、村独自の経済支援策や牛乳消費拡大活動を行ってきました。
酪農現場、村が一体となって良質乳を生産し製造される「ナチュラルチーズ鶴居」は村自慢の特産品となっており、オールジャパンナチュラルチーズコンテストでは何度も金賞を受賞し、 北海道でも珍しい"村"が作るチーズとして全国でも高く評価されています。チーズの他にも、昨年廃校活用し、新たに醸造を開始した"クラフトビール"、村で採れた高たんぱくで低脂質な"鹿肉"など素晴らしい特産品があります。今後は、生産背景にある生産者の想い、野生鳥獣ハンターなどの想いも含めて全国的なPRに展開していきたいと思います。
10月からの担当でまだまだ経験は浅いですが、生産者、事業者の方々と協力し、地域一体となり盛り上げていけるよう頑張っていきたいです。