ふるさと納税を通して、西川材と暮らしを未来に

チョイス事業者部門

埼玉県毛呂山町

ノミネート
ふるさと納税を通して、西川材と暮らしを未来に

チョイス事業者部門

埼玉県毛呂山町

ふるさと納税を通して、西川材と暮らしを未来に

「どうして山に木が生えてるのに、使われないんだろう?」幼い頃からいつも胸にある疑問です。私は、埼玉県毛呂山町で材木店を営む3代目、外材に押され、地域の特産である西川材が使えない事を憂いていました。令和元年の台風19号が猛威を振るい、町は甚大な被害を受けました。町の古老は「山が荒れているから被害が大きくなる。」と嘆いています。

30年前、小学生の頃に泳いでいた毛呂川は今では水がありません。出荷は疎か間伐さえしていない山は、保水力を失い、越水や土砂災害を生む地域の悪循環がありました。先ずは山や西川材の現状を知ってもらいたく、山の間伐をして西川材でヒノキブロックやスツール等、ふるさと納税商材を作り始めました。

令和5年から、体全部でまるごと山を感じてもらう親子で楽しむ木こり体験を商材にし、西川材ファンを増やしています。初めは社員2人での取組に、地域の皆様が共感し、今では10名を超える仲間と西川材循環プロジェクトをしています。西川材も令和2年は10本でしたが、令和5年は150本切り出すことができました。現在は、西川材を使った住宅も建築中です。

間伐だけの小さい取組がふるさと納税を活用することで、木を切り出し、域内で加工・使用し、植林するという地域循環ができつつあります。地域の自然を皆様の生活に届けることで、地域の好循環を生み出し、自然と暮らしのつながりが持てる社会にしたいと思っています。

アワードへの意気込み

ノミネートされた有限会社斎藤材木店 齊藤 敏彦さん に意気込みを伺いました。

審査員のコメント

島田 由香
島田 由香

株式会社YeeY
共同創業者/代表取締役 他

地元の事業さん(=住民の方)の情熱、アクション、一次産業との連携、教育的視点、働き方(副業)等、これからの世界を創るキーワードとなる要素が含まれるとってもいい事例。この事例が知られ、各地域でその地域の特徴的な一次産業を通じたアイディアがふるさと納税を通じて形になると素晴らしいと思う。

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