未来につながるまちづくり部門
岩手県一関市
「SDGs×ふるさと納税(こども食堂支援)」の創出と挑戦
自治体職員
松谷 俊克
当市は令和3年度に内閣府からSDGs未来都市の選定を受けました。それを機にSDGs官民連携マッチングリクエストシートに解決したい課題「ふるさと納税をSDGsに沿った支援に活用する具体的な取組の検討」を掲げ、マッチングが実現し令和4年5月「SDGs×ふるさと納税」が始まりました。
寄附者の返礼相当を原資として市の農産物(食ロス視点の物)を全国のこども食堂に送付する取組で、本年10月末で約885万円(原資約267万円)の寄附が集りました。市内開催の子ども食堂が少なかったことから全国支援という全国初の取組が実現し、これまで市内含め全国45か所のこども食堂支援を実現し継続中です。
寄附者からは「素晴らしい取組」という評価、こども食堂やこども達からは感謝の言葉、市内生産者からは食ロス改善の喜びの声を受け取っています。この取組はSDGs推進、こども食堂支援、当市や当市の農産物PR、関係人口創出、企業版ふるさと納税への拡張などを目的に掲げ、すべて達成されています。
その結果、この取組が高く評価されふるさと納税の健全な発展を目指す自治体連合から優良表彰を受賞しました。ふるさと納税制度の再評価、維持、継続にも結び付くことを願っています。余暇を利用して道化師活動をしている私は、子ども達や世界の明るい未来を夢見ていることもあり、公私ともに嬉しく思っています。