2019 イベントレポート

2019 EVENT REPORT

2019.11.30
ふるさと納税による自治体の取り組みを表彰する「ふるさとチョイスアワード」。
6年目を迎える今回は「『変わる』を、楽しむ。」をテーマに、事前審査で選ばれた全12エントリーの代表者による熱のこもったプレゼンテーションが、ベルサール汐留にて繰り広げられました。

オープニング

opening

ふるさと納税により生まれた変化やストーリーを、様々な角度から伝えたい

過去に開催したアワードの様子や、受賞自治体の紹介を織り交ぜたオープニングムービーによって幕を開けた「ふるさとチョイスアワード2019」。開会に先立ち、企画責任者である株式会社トラストバンクの橋本より「寄付によりもたらされた、地域の変化やストーリーを伝えたい」という、アワードに対する想いが伝えられました。 また、2019年は法改正により今まで以上に地域独自の取り組みに関心が高まった年でもあります。そんな変化の年にふさわしく、アワードでは新たに『未来を支える部門』、『絶やしたくない部門』、『あつい想い部門』、『ふるさとチョイスアワード部門』の4つの部門を設けました。
部門制により、さらに様々な角度からふるさと納税の魅力をお伝えできるようになった同アワード。審査員には、一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム 代表理事 水谷 智之氏、総務省地域力創造アドバイザー/株式会社kedama 代表取締役 武田 昌大氏、株式会社ホルグ 代表取締役社長 加藤 年紀氏、株式会社トラストバンク 創業者 須永 珠代の4名を迎えました。
過去最大規模となる200名以上の来場者、WEBの視聴者、4名の審査員に向けて、いよいよプレゼンテーションが始まります!

プレゼンテーション

presentation

あつい想いのこもったプレゼンテーションが、会場を大いに沸かせる

登壇の機会をつかんだのは、過去最多となる75自治体・118エントリーのうち、わずか12エントリー。
躍動感あふれる動画の利用や、地域の特産品を表現に活用するなど、工夫を凝らしたプレゼンテーションが続きます。
さらに今年は、遠く離れた二つの町が連携するプロジェクトや、災害にあった地域の「お礼の品提供事業者」を支援するプロジェクトなど、制度の開始から11年の時を経て、様々な形に変化したふるさと納税の姿を見ることができました。
このような素晴らしい寄付の活用例や寄付から生まれた感動のストーリーに、来場者も時折笑顔を見せたり大きくうなずいたりしながら、熱心に聞き入っておりました。

審査結果発表・贈賞

award

一票を争う大接戦となった、アワードの大賞は!?

いよいよ審査結果の発表です。みごと総合大賞に輝いたのは、「香川県三木町」!
売上低迷が続いていた小さな桶工房に、ふるさと納税がきっかけとなり注文が殺到。情熱を持って桶作りに取り組む父親の想いを継ぐため、息子が後継ぎとして帰ってくるという、桶工房再生のストーリーを語りました。
プレゼンテーションでは、谷川木工芸・三代目の谷川氏が突然桶を持ってステージ中央に現れたり、かけ合いの中にダジャレを挟む場面も。ユーモラスな表現に、会場からは笑いが沸き起こりました。

総合大賞

削り粉の香り漂う工房・・・それがいい

「せっかく賞をいただいたので、地元をもっと盛り上げて、地域の方々を元気にしていきたい。」と三木町ふるさと納税担当の佐治氏。三代目後継者の谷川氏も「あとを継いでから今までで、一番この瞬間が嬉しいんじゃないかな!」と受賞の喜びを伝えました。

未来を支える部門大賞

遠別農業高校の存続・活性化への物語~「遠農物語」~

未来を支える部門大賞は、廃校寸前だった農業高校が、独自ブランドをお礼の品として打ち出すことで元気を取り戻した「北海道遠別町」のエントリー。
お礼の品をきっかけに同高校への入学を決意した女子生徒のストーリーや、ふるさと納税を活用した男子寮増設のニュースなど、未来へはばたく農業高校の姿を印象深く伝えました。

絶やしたくない部門大賞

天童将棋駒の灯を絶やさない!若手駒職人の挑戦

絶やしたくない部門大賞は、将棋駒の生産量日本一を誇る「山形県天童市」が受賞。
ふるさと納税を活用し将棋駒をPRする取り組みがテレビや口コミで広がり、将棋に関わる人たちの自信と誇りを取り戻したこと、さらに後継者育成講座から次世代の駒職人が育ちつつあることなどが、伝統工芸を絶やさないロールモデルとして高く評価されました。

あつい想い部門大賞

ふるさと納税が私を変えた

あつい想い部門大賞を受賞したのは、「熊本県八代市」。
市役所勤務28年目になる友田氏が、友人の一言からふるさと納税を知り、念願のふるさと納税担当者になるまでの過程をドラマチックに伝えました。ふるさと納税へのあつい想いにより人生が変わった友田氏が、次はふるさと納税により地域を変えていく姿を楽しみにしています。

ふるさとチョイスアワード部門大賞

北と南の2つの町で世界の未来を育む「協創と協働」

ふるさとチョイスアワード部門の大賞は、「鹿児島県大崎町」と「北海道東川町」が受賞しました。
日本の北と南にある小さな町が連携し、ふるさと納税を活用した、持続可能な社会の形成とグローバル人材育成に取り組む大プロジェクト。自治体が競争するのではなく共に創造していくという、新しい地域創生の姿を訴えかけました。

審査員特別賞

思いやり型返礼品で被災事業者を支援!

さらに今回のアワードでは、惜しくも大賞受賞とはならなかったものの、「この自治体さんの勇気と行動にぜひ賞を贈りたい」という審査員全員の総意により急遽「審査員特別賞」が設けられました。
受賞したのは、「岩手県北上市」と「千葉県南房総市」です。台風15号の被害に苦しむ南房総市の返礼品事業者を、「思いやり型返礼品」で支援することを北上市が提案した同事例。
「この男は本当にすごい…」寝る間を惜しんで災害支援に当たった南房総市松田氏を、涙ながらに賞賛する北上市登内氏の姿に、会場中がほろりとする一幕も。
発表終了後は今年初の試みとして、来場者が登壇自治体と直接話せる「交流会」を開催しました。登壇自治体は、アワードの7分間では伝えきれなかった、あつい想いや地域の変化を存分に伝えていました。交流会が終わり、お土産を持って会場を出てきた来場者のみなさまのキラキラした笑顔が印象的でした。ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

今回もたくさんの笑顔と感動に包まれ、幕を閉じた「ふるさとチョイスアワード2019」。 「『変わる』を、楽しむ。」のテーマにふさわしく、過疎化や産業衰退、大規模な自然災害といった地域の変化に直面した人々がその変化を受け入れ、知恵を絞って乗り越えていく数々のドラマがありました。 あなたの寄付は、地域が『変わる』きっかけとなります。ふるさとチョイスを通じて、あなたの意思をふるさとに届けてみませんか?
pagetop