未来につながるまちづくり部門
山形県上山市
ICTを活用して楽しく健康活動!かみのやま健康ポイント事業
自治体職員
川島 啓太
上山市が健康分野をお選びいただいた方の寄附も活用しながら令和2年度より取り組んでいる「かみのやま健康ポイント事業」。ウォーキングや百歳体操等の教室参加、健診などの健康増進に繋がる取組を活動量計やスマートフォン専用アプリなどのICTを活用して数値化し、1年間の自分の取り組み成果に応じて地域で使える商品券と交換することができます。
参加者は楽しみながら健康づくりに取り組み、商品券を利用することで地域経済の活性化も図られる全方向良しの取組となっています。参加者の継続率は約90%との驚異的数値が示す通り、年々参加者は増加しており、現在では約1400名が登録しています。登録者の中には市内企業にお勤めの市外在住者も含まれています。これは市内企業の福利厚生の一環として企業負担で参加されている方々で、健康経営への意識高揚にも繋がっています。
本事業の効果は楽しむだけに留まらず、3年間継続参加者の国保医療費が82,291円削減されたほか、参加している要医療判定者の血液データ(LDLコレステロール値)が全員改善するなどの成果も現れています。健康ポイント事業を通じて学んだ情報を広める「健康マイスター」の誕生など、好循環の輪は今なお拡がりを見せています。
これからも健康分野をお選びいただいた方の後押しを受けながら、健康ポイント事業は日本全体が元気になる取組へと成長していきます。