未来につながるまちづくり部門
北海道赤井川村
むらバス運行が地域にもたらしたもの
自治体職員
末次 司
大賞を受賞した北海道赤井川村へ取材を行いました。
取材記事を見る北海道赤井川村は、札幌市、小樽市に隣接する「日本で最も美しい村連合」に加盟する農村です。
路線バスが撤退して2年。令和3年にはふるさと納税によるGCF®、企業版ふるさと納税により「むらバス」車両購入費のご支援をお寄せいただきました。地域にあるタクシー事業者とリゾート事業者がタッグを組み、乗務員不足という全国的な課題を何とかクリアにして、持続可能な公共交通モデルを確立させています。
アフターコロナを迎え、検索サイトへの掲載、バス位置情報の提供による利便性向上、バス利用者懇談会に取り組み、民間路線バス時代と比べ利用者は1.6倍に増加。1,100人の村民が毎月1度はバス利用という計算になり、地域の脱炭素化にもつながっています。小中学生も地域行事には「むらバス」を利用したり、赤井川中学校美術部では、地域おこし協力隊OGとの連携で「むらバス」ポロシャツをデザインし、近い将来自分たちが利用するバスとして応援してくれています。市街地にある個人商店は、始発便に合わせてお店を開き「のんびり待合所」として公共空間を提供いただき、通学生などが風雪を凌いでいます。
予想以上のバス利用増加に伴う車両更新という新たな課題が生まれていますが、「むらバス」運行は、持続可能な運行モデルと地域住民の共創による支えあいのスタイルをもたらしています。あらためて、むらバス運行に共感いただいた皆様へ感謝申し上げます。
アワードへの意気込み
ノミネートされた自治体職員 末次 司さん に意気込みを伺いました。
審査員のコメント
株式会社トラストバンク
代表取締役
タクシー事業者とリゾート事業者が協力して乗務員不足という問題を解決。それぞれのリソースと強みを活かしながら、地域全体の課題を解決するための新しいアイデアや解決策を生み出すことができている。