チョイス自治体職員部門
長崎県波佐見町
リアルでつながる ふるさと納税
自治体職員
山口 隆太朗
ふるさと納税を担当して3年、寄附額は順調に増え、地場産品の要めである「はさみ焼」を世に知らせることができました。
地場産品をPRし、地域へ貢献できる「ふるさと納税」は私にとってのやりがいであり、寄附者皆さまや返礼品出品事業者皆さまにも日々感謝の気持ちで溢れています。本町では、いわゆる中間事業とされる部分も地元業者に委託し、オール波佐見で取り組んできました。一方で、制度が広まると同時にふるさと納税が通販化し、寄附者との関係が希薄化する現状にはどことなくジレンマを感じていました。
このジレンマを解消するために考えついたのが、県内最大級のイベント「はさみ陶器まつり」で使える「ふるさと納税クーポン券」です。一般的なふるさと納税との大きな違いは、会場で現物を見て、好みの器を自由に返礼品として選ぶことができることです。リアルだからこその「手触り」や「出会い」を楽しめるだけでなく、作り手と会話を交わし、器への思いを感じることができます。コロナ終息後から開始しましたが、加盟店舗は約130店舗に達し、利用者も年々増加するなど寄附者と町を繋ぐ大きな架け橋となってます。
波佐見町には「はさみ焼」をはじめ数多くの地場産品がありますが、私自身が担当として日々思うのは、波佐見町の最大の魅力は「人」でありその温かさです。ふるさと納税により生まれた一期一会の出会いを大切に、これからも地域を想う仲間と共に走り続けます。