チョイス事業者部門
神奈川県横須賀市
脱サラした次女の挑戦、「走水海苔」を全国に届けたい!
丸良水産
長塚 明加里
江戸時代から続く漁師家系の我が家ですが、父は子供が娘3人という事もあり父の代で家業を畳むことを考えていたようです。近年では海苔の贈答品の減少や凶作・生産コスト増加などにより、取り巻く環境が厳しいものとなりました。
しかしながら「横須賀の名産品である走水海苔を残したい!」という強い想いから、私は勤めていた企業を辞め、両親と働くことを決心。第一次産業に関心のあった夫と共に海苔作りの道に進み、今に至ります。以前から父と母は6次産業の可能性を知っており取り組んではいましたが、効率的なノウハウや人手が無く思うように進まなかったようです。戻って来た私達は、二人の意思を継ぐ様に6次産業化推進の為に様々な事に挑戦しました。
その中でもふるさと納税は家庭消費に直接アプローチする販路の一つとして最適でした。同時にこれまで無かったふるさと納税担当の方とのご縁も増えました。担当様の熱い想いとご指導によって、新たな視点をもつ事ができ、特にこの1年は大きな変化を感じます。
丸良水産は海苔問屋ではなく漁師(生産者)であるため、海苔の生産にとことんこだわり抜きます。海では海苔本来の味が強くなる様に心がけて育て、陸ではその旨みを消さない様に加工します。全ての工程をコツコツと丁寧に、時に大胆に手掛けていきます。夢は日本だけではなく世界に走水海苔の魅力を届けること。その実現に向けて、これからも良いものを作り続けます。