未来につながるまちづくり部門
岐阜県養老町
返礼品が生み出すこれからの未来づくりへ
自治体職員
羽根田 沙紀
総合スポーツメーカーミズノの子会社であるミズノ テクニクスは、養老町に構える工場で野球木製バット製造を行っている。
木製バット製造用に仕入れた木材料の中にはバットに不向きなもの(不適格材)があり、以前は廃棄処分をしていたが、近年は環境配慮観点から別商品にアップサイクルしている。ミズノとミズノ テクニクスはこの不適格材を地元貢献につなげるため、養老町に「ふるさと納税返礼品」の材料として取り扱えないかと相談した。
地域活性と環境問題に取組む養老町は、この材料を用いた返礼品を2019年10月に初めて採用し、2023年秋時点では4品登録されている。養老町に工場を構えて2023年で80周年のミズノグループの「お世話になった町に恩返しをしたい」という思いと「養老町を盛り上げたい」という町の思いとは合致している。この取り組みを事業者と町が一体となって報道機関に提案し、新聞、WEB、全国ネットTVで取り上げられるに至りました。
この未来につながる取り組みをふるさと納税返礼品を通じて、より多くの人々に知ってもらえるよう、今後もミズノ、ミズノ テクニクス、養老町の三者は不適格材を採用した新たな返礼品の開発を進めていく。