チョイスルーキー部門
岡山県美咲町
自立した地域づくりを実現する1年目の挑戦
自治体職員
葛原 佳史
令和5年4月に「みさき共創室」が新設され、ふるさと納税担当になりました。地域住民が魅力を発信しファンを作り、自ら寄付を集め、ふるさと納税を通じて自立した地域づくりを実現する。51歳にして1年目の挑戦です。
私が挑戦していることの1つ目は、美咲町独自のサイトを今年度中に開設することです。事業者・生産者に定期的に会い積極的に関わる中で、返礼品への熱い思いや製作の経緯、歴史に触れ、それらを丁寧に説明できる場所が欲しいと考えました。そこで、町独自のサイトを作り、返礼品に携わる人の想いを紹介します。1つの返礼品をきっかけにサイトを訪れた方が、町の魅力に気付き、美咲町のファンとなってくれる、ふるさと納税を通じた「幸福の連鎖」を目指します。
2つ目は、ふるさと納税を利用した新しい仕組みとして、複数の自治会でつくる「協働のまちづくり協議会」が自ら財源の確保を行うことです。令和6年4月からの運用を目指します。地域の方と話す中で、地域の行いたい事や課題解決に、ふるさと納税を通じて貢献できないかと考えました。制度改正等を行うことで、地域住民自らが地域の魅力を町外に発信し、集めた寄付の一部は、地域の自主財源として使用が可能となります。
そして、自治体主体型マーケティングサービスの仕組みを活用し、本来のふるさと納税の在り方である、持続可能な自立した地域づくりを行うことで、小規模多機能自治の推進も図ります。